Jリーグの変革化

 

 Jリーグは、来年で30周年を迎え、競争へと舵を切っていく方針(スポーツ報知より抜粋)プレミア構想も検討されているそうだ。変革をしていくことは、組織の経年劣化を防ぐうえで必要不可欠だと思う。変革した結果問題が生じれば、是正してけばいい。概ね変革には賛成であるが、懸念があるとすれば、外国選手登録撤廃である。

 

・外国選手登録撤廃

 現状J1では、試合時ベンチ入り可能及び同時出場は最大5人、J2,J3は、同4人(タイ、ベトナムミャンマーカンボジアインドネシア、マレーシア、カタール国籍の選手は、外国選手とカウントされない。)それが撤廃となると、資金力のあるチームなどは、全て外国人になる可能性がある。欧州リーグのプレミア(英)、セリアA(伊)リーガエスパニョーラ(西)などのビッグクラブ(資本力のあるチーム プロ野球でいえば巨人、ソフトバンクに類する)などは、自国チームの選手が2、3人で、残りのメンバーは、それ以外の選手となっている場合がある。ただ欧州リーグの場合は、1995年ボスマン判決(※EU域内のクラブはEU加盟国の国籍を持つ選手を外国籍扱いに出来ない)の影響を受けているので、ここでいう外国籍に当てはまらないが、自国選手が少ないというのは、寂しい。Jリーグ発足時点の概念である、代表チームの強化という観念からいくとどうだろうか。先例のある欧州リーグで検証してみる。

 ボスマン判決後からのワールドカップ優勝国

 1998:フランス、2002:ブラジル、2006:イタリア、2010:スペイン、2014:ドイツ

2018:フランス  フランス、ブラジル(サッカー選手輸出国)イタリア、スペイン、ドイツ(サッカー選手輸入国)

 サッカー選手輸出国:自国から他国へ積極的に出ていく。

サッカー選手輸入国:自国以外の選手を積極的に受け入れる。

1998年~2018年 6回のワールドカップの優勝回数で判断すると 「輸出=輸入」と互角である。データー量としては、少ないが一つの目安になる。

 結論:互いに切磋琢磨し、ミックスアップしている。日本のワールドカップ成績は、BEST8が最高ということで、さらに上位を目指すのであれば、変革は必要なのかもしれない。