通信機の変化
「新宿鮫」という小説を御存知でしょうか。1990年 より刊行され、今現在も継続している。大沢在昌のハードボイルド小説シリーズです。シリーズ長編1~11、短編、映画、テレビなど多数発表されています。内容は、新宿署の鮫島警部を主人公とする警察小説のシリーズ。現実の警察の捜査はチームで行われるという制約を壊すために、キャリア警察官が警察内部の抗争に巻き込まれて、はぐれ状態になっているという設定である。下記の作品があるが、1作ごとに違った試みがされている。『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋
通信機器
30年以上も連載している小説ですので、物語にでてくる、道具類などに時代の変化を感じます。顕著なのは、通信機器です。当初は、ポケベル、公衆電話など登場していました。又シリーズ1では、「警察官連続射殺事件」で使用された銃が、携帯電話の仕込み銃でした。今のスマホをイメージしていると想像つかないと思いますが、1990年初期の携帯電話が下記写真のような電話です、これだとまだ説得力はある。
1990年初期
現在
歌の世界
通信機器の主役が、携帯電話に変わったことにより、生まれた時から携帯電話のある人たちなら、古い歌の歌詞がよくわからない時もあるのではないか。
1)「ダイヤルを回す」⇒固定電話の黒電話(骨董品、希少品)
2)「最近留守がちで、連絡がとれない」⇒携帯電話で連絡とる。
3)「ポケベルが鳴らない」⇒携帯電話でライン、メールなど送る。
このように、携帯電話ですぐに連絡が取れるので、歌の世界観である、「人を待つ」ということに共感できないのではないかと思う。